レンタルバイクユーザーの実態
特に若者がバイクに興味を持たなくなっていることが指摘されているのですが、実態はとうなのでしょうか。
たとえば、レンタルバイクユーザーに関する調査によると、レンタルバイクを利用しているユーザーの6割が30代以下というデータがあります。
これはある意味当然のことであり、30代以上であれば自分でバイクを買える財力があることを示しているのですが、それでも、レンタルバイクを利用する若者がいることは事実でしょう。
このデータからも、若者のバイク離れが必ずしも進んでいるとはいえないのではないか、という意見があります。
また、レンタルバイクを借りる理由についての調査もあり、こちらも興味深い内容となっています。
一番大きな理由はいろいろなバイクに乗ってみたいからであり、次に多いのは気になるバイクがあったからです。
3番目は購入しなくてもバイクに気軽に乗れるからであり、4番目は友人や知人からの勧めとなっています。
このようにレンタルバイクを利用している方は、必ずしも経済的な理由でバイクを買えないからレンタルしてるとは限りません。
実際には、さまざまなバイクに乗ってみたいという欲求を持った方が利用しているのです。
調査結果の分析
さらに別の調査として、レンタルバイクの会員を退会した理由についての調査結果があります。
これはとても興味深い内容となっており、一番の理由はバイクを購入したからなのです。
バイクを自分で購入したために、もうレンタルバイクを利用する必要がなくなり、退会したという方がたくさんいます。
つまり、レンタルバイクのユーザーが減少したとしても、それがバイク離れにつながるわけではないのです。
レンタルバイクを利用して気軽に乗っていて、その結果として自分でもバイクを買ってみようという方は多いのです。
レンタルバイクのサービスが流行った結果として新車のバイクが売れなくなるという考えは調査結果とは符号しないことが分かります。
若い方のバイク離れが指摘されることが多いのですが、レンタルバイクユーザーの調査からはそのような傾向はありません。
むしろ、若い方と中高年とではバイクの楽しみ方が違うと考えた方が正確でしょう。
確かに若者が新車のバイクを買わない傾向にあるのは事実かもしれませんが、それでもバイクを楽しんでいる方は多いのです。
そして、たとえレンタルバイクであれバイクの魅力に取り憑かれている方は、将来的には自分でバイクを買って乗り回す可能性が高いでしょう。
このようにレンタルバイクのサービスはバイクを若者に普及するために一役買ってるといえるでしょう。
今後もレンタルバイクのサービスがどんどん発展していけば、バイク人気を復活させられる可能性もあります。